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2013-05

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赤いぴあの。 - 2013.05.28 Tue

子どものころ,ピアノを習っていた。


先生が怖くて,
いつもうまくできなくて,叱られては泣いていた。


レッスンの30分が終わる頃,入れ違いで次の子がやってくるのだが,
よく泣いているから,
それを見られたくなかったのだろう。

親が迎えにくるのも待たずに,
その時だけは,歩いて帰っていた。

橋の上でいつも泣いていた。


自宅まで歩いて帰れる距離ではなかったので,
途中で親が必ず私を発見して,
道ばたで車に乗ることになる。


ミラー越しに,
「また泣いてー」
という,親の呆れた顔を見るのが,すごく切なかった。


その先生が結婚でいなくなって,
ピアノ教室は違う先生に引き継がれた。


2人目の先生は大好きだった。


大好きだったのに,
病弱な先生で,

先生からレッスンを休ませて欲しいと言われることが多く。

新しい先生にかわるという連絡だけを残して,
すぐにどこかへ行ってしまった。


「あの先生は辞めるんだよ」
と聞いて,すごく悲しかった。


3人目の先生は最強だった。
ピアノの練習をしないから怒られて,
怒られるから練習が嫌いになって,
練習をしないから,また怒られる。


ピアノをやめたくて,やめたくてしょうがなかった。

でも,やめることだけは許されなかった。


親がせっかく黒いピアノを買ってくれたのに,


もう今では,ピアノのふたを開けることも,
ピアノをひくこともなくなった。


Photo5283_convert_20130610231936.jpg


今の自分に,いったい何の曲が弾けるだろう。


ナノチカ




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ナノチカ

Author:ナノチカ
深い森の奥に,
小さなフェルトケーキのお店がありました。
そこでは,工場長のナノチカと
パティシエのぶぶにゃんが,
毎日楽しく働いています。

「いらっしゃいませ~。」
今日も森の奥では,ぶぶにゃんの
元気な声がひびきます。

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