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2013-08

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若草色の傷。 - 2013.08.18 Sun

「若草色。からだの具合は大丈夫?」ぶぶにゃんが心配して尋ねると,

「おしりがいたい。」若草色は答えた。




昨日から降り続いていた雨は,今朝も降り続いていた。


朝から,ナノチカとぶぶにゃんはお出かけの予定があった。

降り止まないその雨に不安を感じ,少し早めにうちを出た。



目的地までの問題は1ヵ所。

Photo0238_convert_20130826234549.jpg

大雨の日は,側溝の水が溢れて道路に流れだし,深い川になる。

嘘じゃないんだ。通行止めにだってなるんだから。



問題の場所に近づいた。

Photo5700_convert_20130826234339.jpg

これなら,ギリギリ行けるかもしれない。


若草色はよろよろと進んだ。


その時だった。
道路に突然現れた黄色い平均台を運ぶ大人二人。


若草色の進んだ直後,その平均台で道路を封鎖した。

「通行止め」
平均台にはそう書かれてあった。


Photo5701_convert_20130826234359.jpg

側溝から溢れた水は道路に流れだし,若草色はじゃぽんと沈んだ。

Photo5702_convert_20130826234424.jpg

あぁもう無理だ。
川はどんどん深くなる。

若草色はもう力が出ず,ウーウーウーとうなった。
ぶぶにゃんは知っていた。
若草色が深い水たまりに弱いってこと。


数年前にも,同じような悲劇があったのだ。

その時水につかったのは一瞬だったが,今回は先が見えない。

Photo5703_convert_20130826234447.jpg

やっと抜けた。


でも安心したはつかの間。


角を曲がると,ちょっと先にさっき見た黄色い平均台と同じものがまた現れた。


この先がどんな大海原なのか,
全く見当もつかないのだが,もう戻ることはできない。

進むしかないのだ。

Photo5704_convert_20130826234509.jpg


再び水の中にもぐった。


ザッパーン。

ザブザブザブ・・・。

ウーウーウー。



水は深く,道のりはとても長かった。
ふと目をやると,歩道と車道の高さが同じになっている。

Photo5705_convert_20130826234530.jpg


どこからやってきたのか,
川の中にあったウォーターレタス,びんや缶まで流れてきたので,
ぶつからないようによけて進む。


「こんなところ早く走り去りたいのだけど,もう力がでないんだよ」
と若草色が言う。



陸に上がる前,最後の難所があった。

もう一度力を振りしぼり,深い場所にもぐって,やっと水のこない陸にあがった。


大海原は本当に危険だった。



「おしりがいたい」
若草色がそう言うので,

ぶぶにゃんがおしりを見に行くと,少しけがをしていた。


昨年は数回水につかったが,今年のこの1回が一番ひどかった。

「こんなに水を飲んでしまうと病気になってしまうよ,もう2度とつかりたくない。」
若草色が悲しそうに言う。



おしりの切開手術になるかもしれません。
明日,お友達の病院にいきましょう。



ぶぶにゃん



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ナノチカ

Author:ナノチカ
深い森の奥に,
小さなフェルトケーキのお店がありました。
そこでは,工場長のナノチカと
パティシエのぶぶにゃんが,
毎日楽しく働いています。

「いらっしゃいませ~。」
今日も森の奥では,ぶぶにゃんの
元気な声がひびきます。

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