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数年後の真実。 - 2013.02.24 Sun

まだ車の免許もない学生の頃,

この地に引っ越してきた私は,
当時一人暮らしをしていた,
同じクラスの友人の実家に泊まりにいったことがある。


暑い夏の日だった。
彼女の母親が,いろんな名所に連れて行ってくれた。

どこをどう走って彼女の家に着いたのか,
そして母親が案内してくれた場所が,
一体地図上でどの辺りなのか,全く検討もつかないまま。

その時は,
そんなことなどどうでも良かった。
ただ,
夏の日の思い出は,今も確かに覚えている。



その後,
今度は県外にある私の実家へ彼女を連れて行くことに。


当時私の故郷は,今ほど有名ではなかったが,

どの友人もみんな,
「すごいね!」「きれいだね!!」と声を上げる場所でも,

彼女が何も言わなかったことを覚えている。


“どうしてこの良さが分からないのだろう?”
その頃の私は驕っていた。




先日,行く当てもないぶらり旅の途中で,
ある風景に出会った。

P1030317_convert_20130306230109.jpg


声が出なかった。


高い橋から下をのぞき込んだときのような感覚。
それが,下ではなく,奥へ奥へと続いている。


風はひどく冷たく,透明だった。

今にも吸い込まれそうな気持ちになり,身震いがした。


すごい!なんか,なんかすごいんだよ!!

うまく形容できる言葉が見つからない。




その場を後にして,
眩しい夕日に目を細めて進む帰り道。


数分走った頃か,


“あっ!”


一瞬で通り過ぎた場所を見て,私は小さな声を上げた。



車窓から見たものは・・・
確か。


もうだいぶ前に訪れたことのある,
どこか面影があって知っている,

あの友人の実家だった。



彼女は,この辺りに住んでたんだ・・・。



その時,分かったことがある。
気づくのに,何年かかってしまったことか。



こんな美しい場所を,彼女はずっと昔から知っていた。

そして,
これこそ,
あの時彼女が,私の故郷にちっとも驚かなかった理由。




ナノチカ。





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ナノチカ

Author:ナノチカ
深い森の奥に,
小さなフェルトケーキのお店がありました。
そこでは,工場長のナノチカと
パティシエのぶぶにゃんが,
毎日楽しく働いています。

「いらっしゃいませ~。」
今日も森の奥では,ぶぶにゃんの
元気な声がひびきます。

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