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水餃子にまつわるエトセトラ。 - 2013.04.21 Sun

大好きな水餃子をゆでている時,ふと思う。



中国にいる頃,ほぼ毎日水餃子を食べていたことを。


他に食べたいものがなくて,
飽きもせず,数ヶ月間水餃子を食べ続けた。



食堂には,
まるで屋台みたいに何軒もの店が軒を連ね,

その中でも水餃子をメインにやっているお店は,数軒あった。



ガラス越しに,
働いている人が,ひたすら餃子を包んでいる様子を見ることができる。
素早く正確に。その職人技を見るのもまた好きだった。


お店の外には給食当番のような格好に,白いゴム長靴を履いた人が
注文をとったり,客引きをするためいつも立っていたものだが,


私はいつも,
ショートカットでニコニコしている子がいるお店に通っていた。


「その子」とは,

今でも思うが・・・



少年だったのか,少女だったのか,性別が分からないのである。


ショートにした女の子だったのか,
普通の男の子だったのか,
声からも全く判別できず,


・・・ただ,本当に愛想がよかった。



餃子ができあがると,
受け取り口近くに置いてある酢醤油をお好みでかけて,テーブルにつく。


いつもその子は,私が何もいわないのに
スプーン1杯分の酢醤油を勝手にかけて,

「これでいいか?」
といわんばかりの顔で笑っていた。


その汚い器に入っていた酢醤油と,
無造作につっこまれていたスプーンの衛生的管理が
どうなっていたのかは,

大変疑問だが,


そんなことは,
今,日本にいるから冷静に考えられることで,


中国でそれを気にすると,全てを気にしないといけなくなっちゃうのである。


-----------


ゆであがった大好きな水餃子を,
きれいに洗った器に取り上げる時,ふと思う。


「あの子の名前,何だったっけ?」



そして,
水餃子を口に入れるとき,思う。


あの得体のしれない酢醤油があったら,
もっとおいしいんじゃないかって。



あんなに食べ続けた北京での日課なのに
今は,どんな味だったか思い出せない。


ただ,


あの子の笑顔と,
酢醤油の味と,
ゆでたての水餃子のぷりっぷり感,


「ねぇあの子さ,男だと思う?女だと思う?」
「今度,聞いてみなよ」
「えー,どっちが聞く?」
「そっち」


あの会話。

Photo5032_convert_20130423193621.jpg

安くて小汚い食堂は,
最高のレストランだった。



ナノチカ
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ナノチカ

Author:ナノチカ
深い森の奥に,
小さなフェルトケーキのお店がありました。
そこでは,工場長のナノチカと
パティシエのぶぶにゃんが,
毎日楽しく働いています。

「いらっしゃいませ~。」
今日も森の奥では,ぶぶにゃんの
元気な声がひびきます。

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